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巨匠からのプレゼント~自由で足かせのない音をめざして~
- 2014/06/02
- ピアノに向かっている時の肉体的な自由は、
音楽の自由・精神の自由と両輪をなす。
あるいはピアノ奏者の演奏が、
こわばったヒステリックなものだとしたら、
その奏者はこわばったヒステリックな器官に
突き動かされているのだ。
必ずや、リズムや音といった音楽の基本要素が
間違っていることだろう。
-ゲンリヒ・ネイガウス(ピアニスト)-
≪椅子の高さ≫
先日は、椅子の座り方についてお話ししました。
今日は、その高さについてです。
「椅子の高さなんて、そんな関係ないでしょ」
と、心の中で思った あなた!
いえいえ、椅子の高さは大切なのです。
スポーツ選手が、ウェアやスパイク、ラケットなど、
気を遣うように、わたしたちピアノアスリートも
椅子の座り方・高さに気を遣いたいものですね♪
■高すぎる位置に座ることの不都合
上半身が傾いた姿勢でいる場合、たえず背筋にかかる力が
どれほど大きなものなのか、あまり知られていません。
もし背筋が上半身を支えていなければ、頭を鍵盤に
打ちつけてしまいますよね。
そのため背筋は傾いた体勢で、バランスが不安定になり
腕の力にたよってしまいます。
その結果、腕は上半身を絶えず支えていなければならないから
重みで疲れてしまいます。
腕はこの重みに耐え切れず、なんとか力を軽くしようと、
腕や両肩を持ち上げたり、両肘を外側に突き出したりします。
すると、背中や肩が疲労したり痛んだりします。
長時間の演奏ができないだけでなく、けんしょう炎をひき起こします。
■理想の高さ
座る位置を少し低くして背中を垂直にすることで、
頭と上半身の重さが両腕にかからなくなります。
少し低い位置に座ることで、指の関節が自由になるのです。
上腕が垂直になり前腕が水平になると、手根(手の甲)が、
腕の重みと手の重みを結ぶ点になります。
関節が完全に自由になれば、鍵盤のつかみ具合を操って、
自分が心に描いた音を鳴らすことができるのです。
☆ 背中はリラックスした状態でまっすぐ。
その上に頭が"ポン"と自然にのっかっている。
ご家族にみてもらうのもいいですね(^O^)/
良い香りを嗅ぐように、胸部・顔の前を広くイメージ。
それから、上腕と前腕が垂直になっているか確認。
「良い音よ!鳴ってくれ~」と思って弾いてみてください。
ピアノは、きっと皆さんの願いを叶えてくれますよ♪
積極的にピアノに歩みよることで、相思相愛(*^_^*)
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